ディスポーザーとは?メリット・デメリットからおすすめ機種まで

【2025年最新】ディスポーザーとは?メリット・デメリットからおすすめ機種まで徹底解説

生ゴミの処理に悩んでいませんか?キッチンの衛生状態を保ちたい、ゴミ出しの手間を減らしたいと考えている方にぜひ検討してほしいのが「ディスポーザー」です。

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ディスポーザーとは?基本的な仕組みと特徴

ディスポーザーは、キッチンのシンクの排水口に設置される生ゴミ粉砕処理機です。シンク下に設置され、水と生ごみをモーターで高速回転させ、周縁部に付けられたハンマーと刃で細かく粉砕して排水溝に流せるようにします。

最近では新築マンションの標準設備として導入されることも増えていますが、戸建て住宅への後付けも可能なケースが多いです。

ディスポーザーの種類

ディスポーザーには主に以下の3つのタイプがあります。

タイプ 特徴 向いている住宅
単体ディスポーザー 粉砕した生ゴミをそのまま下水に流す ほとんどの自治体で認可されていない
生物処理タイプ 粉砕した生ゴミを処理槽でバクテリアにより分解してから下水に流す マンションなど大規模施設
機械処理タイプ 粉砕した生ゴミと水分を分離して水分のみ下水に流す 戸建て、マンションリフォームなど

生物処理タイプの排水処理は、粉砕した生ごみをディスポーザー専用の排水処理槽で処理し、処理水を下水道へ流します。一方機械処理タイプの排水処理は、粉砕した生ごみを機械システムで処理し、下水道に流します。生ごみとして出た固形物は、廃棄するために分別が必要です。

「機械処理タイプ」は一戸建てやマンション問わず設置できますが、「生物処理タイプ」については処理槽のスペースを確保する必要があったり、処理槽設置にあたり10万円~150万円のコストがかかることから、マンションなどの大規模施設に向いています。

ディスポーザーのメリット

ディスポーザーを導入することで得られる主なメリットを紹介します。

メリット 詳細
キッチンの衛生状態向上 生ゴミをすぐに処理できるため、三角コーナーが不要になり臭いや害虫の発生を抑制
ゴミ出しの手間軽減 水分を多く含む生ゴミを減らすことでゴミの量と重さが軽減
環境負荷の低減 生ゴミの焼却量減少により二酸化炭素排出量を削減
キッチンスペースの有効活用 三角コーナーが不要になりシンクを広く使える

特に夏場は、臭いや害虫が発生しやすい時期なので、ディスポーザーのメリットを感じやすいです。マンションの場合は住民全体の生ごみが少なくなるので、共有のごみ捨て場を清潔に保てる点もメリットでしょう。

ディスポーザーで生ゴミを処理できるので、シンクに生ゴミ用の三角コーナーを置く必要がなくなります。シンクのスペースが広くなるだけでなく、生ゴミの悪臭や虫の発生を防ぎ、シンクまわりを衛生的に保つことが可能に。

ディスポーザーで破砕し乾燥させた生ゴミは1/20の容量になり、ゴミを軽量化することができます。4人家族の場合、乾燥させた生ゴミは2カ月に1回程度取り出せばOK。

ディスポーザーのデメリット

一方で、以下のようなデメリットも考慮する必要があります。

デメリット 詳細
導入・維持コスト 設置費用や電気代、メンテナンス費用がかかる
設置の制限 自治体やマンションの管理組合の許可が必要な場合が多い
騒音・振動 使用時に音が発生するため、特に集合住宅では時間帯に配慮が必要
収納スペースの減少 シンク下のスペースがディスポーザー設備で狭くなる

新たに設置する場合は、これが大きな障害となるでしょう。価格は後述しますが、決して安いものではありません。処理槽や設置スペースのための費用が発生してしまうという可能性も、考慮する必要があります。

ディスポーザーを稼働させると、排水口の下からミキサーのような音が聞こえてきます。振動が気になるという声も、少なくはありません。集合住宅の場合は、これがトラブルの原因となってしまうことがあります。戸建てでも、隣の家まで音が届いてしまうという可能性はゼロではありません。

電気代のほかに、ディスポーザーの工事にかかる費用や定期点検などのコストがかかります。ディスポーザー内に異物が混入して故障した場合は、修理費用が必要です。また、キッチンのシンク下収納にディスポーザーと機械処理をする装置が配置されるため、収納スペースが狭くなるといったデメリットがあります。

戸建てとマンションのディスポーザー設置事情

戸建てにディスポーザーを設置する場合

ディスポーザーを据える前には「排水設備計画届出書」と「ディスポーザー排水処理システムに関する取扱要綱」に定められた書類の提出が必要です。届出に必要な書類については、各自治体の下水道局に確認してください。

ディスポーザーの設置前には、排水設備計画確認申請が受理されている必要があります。そのため、一戸建ての新築やリフォームの排水管工事前には受理されるようスケジュールに余裕をもって申請を。

戸建て住宅にディスポーザーを設置する際の流れは以下の通りです:

  1. 自治体への設置可否確認
  2. キッチンの仕様確認
  3. 自治体への申請資料の提出
  4. ディスポーザー設置工事開始

一戸建てでは比較的コストが掛からない「機械処理タイプ」がおすすめです。

マンションにディスポーザーを設置する場合

実はディスポーザーは、個人で勝手に取り付けることができません。ディスポーザーの取り付け工事をする場合は、自治体所定の申請手続きが必要であり、そもそも取り付けを許可していない自治体もあるため注意しましょう。また、マンションの管理規約についても事前の確認が不可欠です。

マンションでは「生物処理タイプ」が一般的ですが、すでに設備が備わっていない場合は後付けが難しいケースが多いです。ディスポーザー付きマンションを探すか、管理組合と相談の上で設置を検討しましょう。

ディスポーザーの設置費用

ディスポーザーの設置にかかる費用は、タイプや住宅の種類によって異なります。

項目 費用目安
ディスポーザー本体 5万円~15万円
設置工事費 5万円~10万円
処理システム設置費(生物処理タイプ) 10万円~150万円
後付け追加費用 10万円~30万円

新設の場合は最低でも30万円近くかかります。後付けの場合も基本的な金額は同じですが、排水処理システムの設置工事は新築の際に新設する場合よりも手間がかかってしまうので、費用も上がります。新設の料金に加算して約10万〜30万円程度が目安になってきます。

ディスポーザーの設置費用は機種にもよりますが、機械処理タイプかつシンク直結型の処理槽の使用でおおむね40万円前後です。一戸建てでは比較的コストが掛からない「機械処理タイプ」がおすすめとなります。

ディスポーザーの上手な使い方

使用時の注意点

ディスポーザーを長く使うためには、以下の点に注意して使用しましょう。

  1. 必ず水を流しながら使用する
  2. 流してはいけないものを理解する
  3. 適切な量を一度に処理する
  4. 定期的にメンテナンスを行う

流してはいけないもの

ディスポーザーに流してはいけない主なものは以下の通りです:

流してはいけないもの 理由
繊維質の強い野菜の皮 たまねぎの皮、トウモロコシの皮など粉砕されにくく詰まりの原因に
硬い殻や骨 カニの殻、大きな魚の骨などは破砕できず故障の原因に
油分 配管に付着して詰まりの原因に
非食品の異物 スプーン、フォークなどの金属製品やプラスチック

ディスポーザーには、流してはいけない種類の生ごみもあります。カニ類の殻や大きな魚の骨などの固い生ごみ、トウモロコシの皮や玉ねぎの皮のような強い繊維質などはディスポーザーで破砕できません。誤って流してしまうと本体内部に残り、詰まりの原因となるため注意しましょう。

特徴としてはたまねぎや枝豆の皮の様な繊維質の皮や、貝殻や卵の殻といった硬い物になります。また、鶏肉の骨なども注意が必要です。

天ぷらや揚げ物などを調理した際に残った油も流さないように気をつけましょう。油は冷えると固まり、排水口の中に油の塊ができてしまいます。油は水で溶けないため、ディスポーザー使用後に水を流しても残ってしまい、ディスポーザーが詰まる原因になってしまうのです。

ディスポーザーのお手入れと掃除方法

日常的なお手入れ

ディスポーザーを清潔に保つための日常的なお手入れ方法を紹介します。

お手入れ方法 手順
氷を使った掃除 氷を5~6個入れて運転させるだけで内部の汚れを落とせる
水を流す 6~8Lの水を一気に流して配管内の汚れを洗い流す
使用後の水洗浄 使用後は30秒程度水を流し続け内部を洗浄する

ディスポーザーは、氷を5~6個入れて運転させるだけで、掃除をすることができます。週2~3回の頻度で掃除をする事が望ましく、冷凍庫に常備しておきましょう。水道水で作る氷で問題ありません。

定期的な掃除方法

より念入りな掃除が必要な場合は、以下の方法がおすすめです。

重曹とクエン酸を使った掃除

重曹とクエン酸をディポーザー内部に入れます。さらに、上から60℃以下のお湯を注ぎ入れ、泡立てくるのを確認しましょう。泡立ってきたら30分ほど放置し、最後に流水で洗い流せば完了です。

重曹とクエン酸を一緒に使う理由は、両者が混ざることによって炭酸ガスが発生し、発泡させることができるからです。この時の泡の力によって、ディスポーザーに溜まったしつこい汚れを浮かせやすくなります。

クエン酸がない場合の代替法

クエン酸がない場合は、代わりにお酢を使用することもできます。お酢はクエン酸と同じく酸性の性質を持っているため、アルカリ性の汚れを中和可能です。

掃除時の注意点

塩素系のパイプユニッシュはディスポーザー掃除には使用不可です。液体パイプクリーナーのような強酸性、強アルカリ性の洗浄剤や強力な薬品は、ディスポーザー本体を傷める可能性もあるため使用は控えましょう。

浄化槽内で生ごみを分解するバクテリアが死滅してしまうため、漂白剤を使用しないよう注意してください。また、ディスポーザーは熱に弱いため熱湯を流すのは避けるようにしましょう。掃除の際は取扱説明書を確認することをおすすめします。

ディスポーザーの詰まりと対処法

詰まりの主な原因

ディスポーザーが詰まる主な原因は以下の通りです:

詰まりの原因 詳細
油汚れの蓄積 排水管に油汚れが蓄積して詰まる
生ゴミの残留 粉砕されなかった生ゴミが本体内に残る
異物の噛み込み スプーンなどの異物がディスポーザー内に入り込む
本体の劣化・故障 長期使用による劣化や故障

ディスポーザーが詰まる原因は、噛み込みなどでディスポーザー本体が故障しているか、ディスポーザー下の配管が油汚れで詰まっている、あるいは排水桝が詰まっていることなどが考えられます。

詰まりの対処法

詰まりが発生した場合は、以下の対処法を試してみましょう。

詰まりのタイプ 対処法
噛み込み 電源を切り、専用レンチで回転盤を回して異物を取り除く
配管の詰まり パイプクリーナーやラバーカップを使用する
本体の故障 メーカーや専門業者に修理を依頼する

ディスポーザーで噛み込みが起きたら、次のような手順で修理しましょう。レンチは、専用のレンチを使ってください。ディスポーザーに付属している場合もあります。メーカーによって形状が異なるので、必ず専用レンチを使いましょう。

軽度の詰まりであればご自身で解消することが可能です。ただし、やり方を間違えてしまうと詰まりの悪化や故障の原因にもなるため、メーカーや専門の会社に問い合わせをして適切なアドバイスのもとで実施することをおすすめします。

 

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まとめ:ディスポーザーは必要?

ディスポーザーは、キッチンの衛生状態を保ち、ゴミ出しの手間を減らしたい方にとって非常に便利な設備です。特に以下のような方におすすめです:

  • 生ゴミの臭いや害虫に悩んでいる方
  • ゴミ出しの手間を減らしたい方
  • キッチンを清潔に保ちたい方
  • 環境への負荷を減らしたい方

一方で、導入コストや維持費、設置の制限などをしっかり理解した上で検討する必要があります。戸建てかマンションか、自治体の規制、設置スペースなどを総合的に考慮して判断しましょう。

ディスポーザーは正しく使用し、定期的にメンテナンスを行うことで、長く快適に使い続けることができます。キッチンライフをより快適にするための選択肢の一つとして、ぜひ検討してみてください。

 

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